東京・渋谷区の外郭団体が、区内にある代々木公園の中に2万5000人以上を収容できるスタジアムを建設する構想を発表しました。実現にはさまざまな課題を乗り越える必要があります。

 代々木公園の中にスタジアムを造る構想は、渋谷区が出資する外郭団体の一般社団法人「渋谷未来デザイン」が9月13日に発表しました。代々木公園の南側の、今は陸上競技場や球技場などがあるところに建てることを想定しています。渋谷未来デザインの金山淳吾理事は「代々木公園の有効な使い方のシナリオの一つとして、エンターテインメントとスポーツを広く受け入れられるスタジアムパークを構想している。経済性・文化性を考えると、スポーツとエンターテインメントの聖地をスタジアムという形で作るのがあるべき姿の一つではないか」と話しています。

 収容人数は2万5000人以上を想定していて、サッカーでの使用をメインに、コンサートなどのイベントのほか、災害時の避難場所としても活用できる考えです。渋谷未来デザインでは、避難場所としては5万人以上を受け入れられると見込んでいます。

 この構想に街の人からは「アクセスがよくて行きやすい。(建設されたら)寄ってみたい」「完成したら人が大勢来るので、いい面もあるだろうが、静かであってほしい」などさまざまな声が聞かれました。

 一方、代々木公園を管理する東京都は構想の内容について確認はしているものの、「正式な話は一切来ていない」としています。東京都の小池知事は14日の定例会見で「素晴らしいアイデア」と評価しつつも、実現には課題が多いとして「陸上競技場など都民に広く使われているのが現実。防災上、重要な拠点でもある。都市計画上の制約もあり、課題は多い」と述べました。

 また渋谷区も、スポーツ振興や防災に力を入れているところは長谷部区長の目指すものと一致しているが、実現にはさまざまな課題があり、それらを踏まえて対応を考えたいとしています。

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